インタビュー記事
中川ワニ珈琲 様
中川ワニ珈琲 中川ワニ様(以降“ワニさん”と呼称)はオリジナル缶のまさにパイオニア的存在です。
加藤製作所で一番初めに珈琲オリジナル缶を造って下さったお客様です。私たちもご縁を感じざるを得ません。そんな長きに渡るお付き合いを続けさせて頂いているワニさんに加藤製作所の缶の魅力をインタビューしてきました。
珈琲を淹れるワニさん
ワニさんの珈琲にかける思い
ワニさんは言います、「人に分かりやすい珈琲を提供したい」と。
現代は多くの種類の珈琲豆、焙煎の仕方があり、珈琲専門店に行くとどの珈琲を選んだらいいか分かりません。
珈琲店の方からの説明を元に珈琲を買っても、「あれっ?これ、自分が求めていた味と違うな?」と思ったことはないでしょうか?
ワニさんの目指す形は、まさに“飲んでくれる人が喜んでくれる珈琲”なのです。
飲んだ瞬間、「美味しい」という感想と共に、自然に笑みがこぼれる…そんな微笑みを提供したいという思いが珈琲にかける情熱を掻き立てています。
ワニさんは好みに合わせて珈琲を提供できる、まさに“珈琲のソムリエ”なのかもしれません。
■中川ワニ珈琲様へのご注文は「TEL/FAX:03-5966-7801」まで。
ホームページ
https://nakagawawanicoffee.com
ワニさんと加藤製作所との出会い
中川ワニ珈琲を始めてから22年目になります。
最初の頃は全然珈琲豆が売れなくてね~(笑)。店舗も持たない僕が珈琲豆を販売していることを知ってもらうのが難しかったんです。
何か喫茶店のマッチのような存在の物が出来ればなと考えていました。
そんな折、友人から「珈琲の缶を作ってみては?」と言われて、それはいいなぁと思いました。
でもどう作ったらいいのか分からなくて、浅草橋で茶筒を造っている加藤製作所さんに直接相談するのがいいとアポイントメントなしで伺ったのが始まりです。
突然、「こんな缶出来ないかな?」と相談しても断わられるのではないかと思っていましたが、「出来るよ!」と快く引き受けてもらえたのが始まりです。(ワニさん)
オリジナルの珈琲缶が出来るまで
僕が缶を作ろうと思った当時、世にある珈琲豆を保存する缶の色は大体珈琲を連想させるこげ茶色や濃い色のものが多く、白い缶は見たことがありませんでした。
絵を描くことが生きる糧だった自分にとって“白”は誤魔化しのきかない特別な存在でした。
真っ白に塗ったキャンパスに紺で絵を描いたような缶は絶対にカッコイイ!と思ったんです。
それで、白色の缶に友人がデザインしてくれたロゴを印刷してもらってオリジナル缶が生まれました。
缶には自宅の電話番号も印刷することで、缶を買ってくれた人が中川ワニ珈琲に興味を持ったり、珈琲を楽しんでくれたらいいな、という思いがありました。だから缶と珈琲豆はあえて別売りにしました。
オリジナル缶は、白いベースにワニの可愛らしい画が反響を呼び、“ワニ缶”と呼ばれるようになり、僕が思った以上に缶を色々な使い方で楽しんでくださるお客様も多く、現在に至っては雑貨屋さんでも取り扱われるようになりました。(ワニさん)
「ワニ缶」へのお客様からの反響
白ベースにシンプルなロゴが可愛くインテリアにも馴染む珈琲缶と大きな反響を頂いています。
吹き付け塗装ならではの艶感が僕は特に気に入っています。
また、カジュアルに買えるコストも魅力ではないでしょうか?
珈琲豆の保存用としても缶の性能は最適です。
珈琲豆は湿度に弱く、ローストから酸化が始まります。
湿気が低く、暑くもなく寒すぎない一定の室温が珈琲豆を保管するのに適します。
蓋と中蓋が二重で湿気をさえぎり、光を遮断する缶は珈琲豆の保存にとって居心地のいい環境を保ってくれます。(ワニさん)
初期タイプからコラボ缶までワニ缶が勢揃い
今後の「中川ワニ珈琲オリジナル缶」の展開は?
新しいオリジナル缶を作ってみようかと、ちょうどカミさんと話していました。
出先に気軽に珈琲豆を携帯できたり、新しい色だったり…どんな形になるか今はまだ明確ではないのですが、やっぱり初めて白い”ワニ缶”を作った時のように、加藤製作所さんのお店で缶を造っている人と直接会話をして造りたいと思います。
「100個からの小ロットで作れるから、新しいオリジナル缶も造やすい状況だよ」と製作所の人の笑う顔が思い浮かびます。
今ではいろんな珈琲屋さんがオリジナル缶を作るようになりましたよね。
昔はマッチがそのお店に行った記念品のような存在だったのが今では缶なのかな?
自分の記念を缶にして形に残せるのはいいことだと思います。
ぜひ皆様、加藤製作所さんに行ってみてください。(ワニさん)
新しいオリジナル缶のアイディアに思いを巡らせるワニさん